極右AfD大勝、政権視野=過半数迫る、メルツ首相進退論も―旧東独州議選



【マクデブルク(ドイツ)時事】ドイツ東部の旧東独ザクセン・アンハルト州で6日、州議選が行われ、選管の暫定集計結果によると、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が得票率43.8%で大勝した。2021年の前回選挙から得票を倍増させ、単独過半数に迫った。政権樹立を目指すが、他党の協力が得られるかは予断を許さない状況だ。

メルツ首相率いる保守与党キリスト教民主同盟(CDU)は得票率17.2%にとどまり、前回から半分以上減らした。メルツ氏の党内での求心力は大きくそがれており、進退論に発展しそうだ。

AfD州首相候補のジークムント州議は「歴史を刻んだ」と勝利を宣言した。戦後ドイツで初めて州レベルで極右政権が誕生するかが今後の焦点。政権樹立に向けた他党との協議が始まるが、一夜明けた7日、原則的立場で「妥協はしない」と強調した。

AfDは愛国主義や移民排斥を示唆する「再移住」を掲げ、多様性を象徴する虹色の旗の学校での掲揚禁止などを主張。ロシア産ガスの輸入再開や原発回帰でエネルギー価格を抑えるとしている。

独公安組織の憲法擁護庁は、AfD州支部を「右翼過激派」と認定し、公約や演説に潜む「民族中心主義」の危険性も指摘された。しかし、東西統一後も変わらぬ経済格差を背景に、「2級市民」扱いされているとの強烈な不満を抱える旧東独市民は、既存政党に背を向けた。難民の寛容な受け入れやロシアの侵攻を受けるウクライナに対する巨額支援への市民の反発も、AfDを後押しした。

各党の獲得議席は定数83に対し、AfDが39議席。これにCDUが15議席で続き、中道左派の社会民主党(SPD)、環境政党の緑の党、東独独裁政党の流れをくむ左派党がそれぞれ8議席を確保した。多数派形成でカギを握るのは、5議席を得たポピュリスト新党BSW。唯一AfDとの連携の可能性を排除していない。

【時事通信社】 〔写真説明〕6日、ドイツ東部ザクセン・アンハルト州マクデブルクで、支持者に応える極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のジークムント州議(AFP時事)

2026年09月07日 18時23分


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