
高市早苗首相は21日深夜、国連総会出席のため、米ニューヨークに向けて政府専用機で羽田空港を出発した。総会で初の一般討論演説に臨み、中東情勢を踏まえた湾岸諸国向けの経済・エネルギーの協力計画を策定していると説明。世界のエネルギー供給安定化に貢献する姿勢を示す。トランプ米大統領と会談し、米中首脳会談を前に対中認識を擦り合わせたい考えだ。
首相は出発に先立ち、首相公邸で記者団の取材に応じ、演説ではエネルギーなど供給網の強靱(きょうじん)化や、人工知能(AI)など技術革新への対応について「日本としてリーダーシップを発揮する決意を表明したい」と強調した。
湾岸諸国向けの協力計画策定は8月後半、茂木敏充外相がサウジアラビア、オマーンを訪問した際に両国に伝達している。
今年は日本が国連に加盟して70周年の節目に当たる。首相は現地時間22日の演説で、国連中心の多国間主義を引き続き支持すると表明。アジア、中東、ウクライナなどの情勢について日本の立場を説明し、国連安全保障理事会改革、軍縮・不拡散、地球温暖化対策などに取り組む決意を伝える。
日米首脳会談は現地時間22日に行われる予定。同24日の米中首脳会談に向け、首相はトランプ氏が日本の頭越しに中国と「ディール」しないよう働き掛ける意向だ。米国による国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長への制裁、日本の財政・金融政策が議題になる可能性もある。
首相はグテレス国連事務総長らとも会談し、24日に帰国する。
【時事通信社】
〔写真説明〕訪米前に取材に応じる高市早苗首相=21日午後、首相公邸
2026年09月21日 23時23分