豪で進む高速鉄道計画=日立と欧州企業、受注競う



【シドニー時事】オーストラリア東部で高速鉄道建設計画が進んでいる。豪政府は最大都市シドニーと北郊のニューカッスルを結ぶ約190キロを第1工区に指定し、2年以内の着工を目指す。車両や運行システムの調達先として、日立製作所の鉄道事業子会社日立レールと、二つの欧州企業連合を候補に選定。各陣営が受注を競っている。

豪政府はブリスベン、シドニー、首都キャンベラ、メルボルンの各都市を結ぶ全長約1800キロの高速鉄道を整備する計画で、10月開業の西シドニー国際空港にも新駅を設置する。

シドニー中央駅―ニューカッスル間は在来線で2時間40分かかるが、最高時速320キロの高速鉄道ができれば約1時間に短縮される。第1工区の開通は2040年ごろを予定。その先の整備方針については、今後検討を進める。

受注を争うのは(1)日立レール(2)フランス鉄道車両大手アルストムと豪企業の連合(3)ドイツ鉄道事業大手シーメンス・モビリティと英国企業の連合―の3候補。キング交通相は「競争によって費用と工期を最良の結果に導く」と話す。

豪政府の計画書によると、第1工区の総工費見積もりは最大約940億豪ドル(約10兆円)。沿線の住宅開発などにより、50年間で2500億豪ドル(約28兆円)の経済効果を見込む。ただ、工区の半分以上はトンネルのためコストは割高なのが実情。採算が取れるかが課題となりそうだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕オーストラリアで建設計画が進む高速鉄道のイメージ(豪政府高速鉄道局提供・時事)

2026年09月28日 07時56分


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