【ワシントン時事】中国の習近平国家主席は25日、11年ぶりの米国への国賓訪問を終えた。トランプ米大統領との会談では「対等」な関係をアピールし、米国との間にある対立の管理に自信ものぞかせた。
「中米二つの大国は、人類の発展と進歩を促進するという歴史的な重責を担っている」。習氏は24日にホワイトハウスで開かれた歓迎式典でのあいさつで、中国を米国と共に世界をリードする大国と位置付けた。
対等な関係の演出は、訪米の日程にも及んだ。会談だけを目的とした訪問や2泊3日という滞在日数は、トランプ氏の5月の訪中時と同じだった。ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地でトランプ氏の出迎えを受けたのは異例の待遇で、習氏にとって最大の見せ場となった。
5月の首脳会談で合意し、今回の訪米で習氏が繰り返し口にした「建設的戦略安定関係」も、米国との対等な関係を示すものと中国では認識されている。米中関係に詳しい清華大戦略・安全研究センターの周波氏は「戦略安定(関係)は双方の力が拮抗(きっこう)、ほぼ同等で初めて実現し得るもので、米国が史上初めて中国の総合的国力を正式に認めたということだ」と解釈する。
中国はレアアース(希土類)の輸出規制で米国との貿易戦争を休戦に持ち込み、人工知能(AI)などハイテク分野でも猛追している。習政権が「核心的利益」と位置付ける台湾問題に関しても、トランプ政権は台湾への武器売却を先送りしている。習氏はそうした状況に自信を深めているもようで、競争や対立に正面から向き合いつつ、関係全体に影響しないよう管理していく方針とみられる。
年内にはあと2回、トランプ氏との会談が見込まれている。中国では来年、5年に1度の共産党大会が開かれる予定だ。党大会へ向け、習氏は対米関係の安定を外交的な成果とする構えだ。
【時事通信社】
2026年09月27日 07時01分
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