トヨタ自動車は17日、新型肺炎の流行を受け操業を停止していた中国4カ所の完成車工場のうち、広東省広州市と吉林省長春市の2工場で生産を再開した。日系自動車メーカーでは同日、日産自動車やホンダ、マツダも中国工場を稼働させた。ただ、トヨタは部品の調達状況を把握するため、当面の生産規模を通常の半分程度に絞る。日産など他社も含め、本格稼働に戻すにはまだ時間がかかりそうだ。
トヨタは1月下旬、春節(旧正月)連休入りに伴い中国4工場の稼働を停止した。当初は今月初旬から順次再開させる予定だったが、地方政府の指示に従い10日以降にいったん延期。さらにサプライチェーン(部品供給網)への影響を見極めるため、17日以降に再延期していた。18日には天津市の工場も稼働させる。
【時事通信社】
2020年02月17日 18時22分
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