日本取引所グループ(JPX)は22日、東京証券取引所の社長に、山道裕己大阪取引所社長(65)を起用する人事を正式発表した。野村証券(現野村ホールディングス)出身の国際派で、東証のシステム障害の再発防止や市場構造改革の推進、国際化などに取り組む。大阪取の社長には日本証券クリアリング機構の岩永守幸副社長(59)が就任する。いずれも4月1日付。
記者会見した清田瞭JPX最高経営責任者(CEO)は、山道氏について、取引所運営の実績や国際経験を挙げ、東証トップとして「適任だ」と強調。候補者を検討する指名委員会で、全会一致で選定されたと説明した。
東証と大阪取はJPX子会社。現在、山道氏はJPXの最高執行責任者(COO)兼取締役も務めている。東証社長を暫定的に兼務してきた清田氏はCEO職に専念する。
【時事通信社】
〔写真説明〕山道裕己
東京証券取引所次期社長
〔写真説明〕岩永守幸
大阪取引所次期社長
2021年02月22日 18時22分