円急伸、134円台後半=3カ月半ぶり、株は大幅安―東京市場



2日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=134円台後半に急伸した。8月中旬以来、約3カ月半ぶりの高水準。米連邦準備制度理事会の利上げペースが鈍化するとの見方から、日米の金利差拡大観測が後退、円を買ってドルを売る動きが優勢となった。午後5時現在は134円63~64銭と前日比1円89銭の円高・ドル安。

円相場は2日間で5円程度急騰する荒い値動きとなり、市場では「投機筋による仕掛け的な円買いもあった」(大手証券)との声が聞かれた。米国の経済指標の内容次第で「もう一段の円高進行もあり得る」(大手銀行)との指摘もある。

一方、東京株式市場では、日経平均株価の終値が前日比448円18銭安の2万7777円90銭と大幅に反落した。円高進行による業績悪化懸念から自動車や電気機器など輸出関連株に売りが出た。

小売りや不動産など内需業種にも休日前の手じまい売りが広がり、東証プライム市場銘柄の9割が下落する全面安の展開。日経平均は一時500円超下落する場面もあった。

【時事通信社】 〔写真説明〕1ドル=134円台後半に上昇した円相場を示すモニター=2日午後、東京都中央区

2022年12月02日 18時02分


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