ホルムズ海峡に艦船派遣を=トランプ大統領、日本などに「安全確保」期待―船舶護衛、週内合意発表か



【ワシントン、カイロ、ベルリン時事】トランプ米大統領は14日、日本などに対し、原油輸送の要衝ホルムズ海峡に艦船を派遣するよう求めた。イランによる攻撃で海峡は事実上の封鎖状態が続いており、「海峡を通じて石油を輸入する国々は、航路の安全を確保しなければならない」と訴えた。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は15日、トランプ政権が今週にも、ホルムズ海峡を航行する船舶の護衛に複数の国が合意したことを発表すると報じた。ただ、戦闘が終結する前に護衛を始めるかどうかは協議が続いているという。トランプ氏は同日、記者団に対し、7カ国と協議していると明らかにした。

日本の艦船派遣を巡り、高市早苗首相は16日の参院予算委員会で、まだ米側からの要請がないとしつつ、「必要な対応を行う方法を現在検討中だ」と述べた。19日にワシントンでトランプ氏との首脳会談を控える中、難しい判断を迫られそうだ。

トランプ氏は15日、スターマー英首相と電話会談し、ホルムズ海峡を開放する重要性について協議した。ドイツのワーデフール外相は同日、独軍艦を送らないと地元公共放送とのインタビューで明言。オーストラリアのキング交通担当相も16日、豪公共放送の番組で派遣を否定した。

トランプ氏は14日、SNSで「ホルムズ海峡封鎖の影響を受ける国々は米国と連携し、軍艦を派遣することになるだろう」と主張。日本に加え、英国、韓国、中国、フランスを名指しし、「艦船を送ることを期待する」とつづった。各国が安全を確保している間に「米国は沿岸部を爆撃し、イランの船を撃沈し続ける」と強調した。

トランプ氏はこれまで、ホルムズ海峡封鎖の対策として、米軍艦による石油タンカーの護衛を表明していた。14日にはNBCニュースとのインタビューに応じ、「何も話したくはないが、(米海軍による船舶護衛の)可能性はある」と語った。

一方、ロイター通信によると、オマーンなどが停戦仲介を試みたが米側が拒否。トランプ氏はNBCに対し、「条件が整っていない」と指摘し、停戦交渉に応じない姿勢を示した。

【時事通信社】 〔写真説明〕トランプ米大統領=15日、大統領専用機内(AFP時事)

2026年03月16日 19時25分


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