
第2次世界大戦後、旧ソ連によってシベリアなどに抑留され亡くなった人たちを追悼する集いが23日午後、千鳥ケ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)で開かれた。元抑留者や遺族ら約200人が参列し、祭壇に献花した。同日夜からは、都内の会場やオンラインで犠牲者名簿を読み上げるイベントも始まった。
集いは、市民団体「シベリア抑留者支援センター」が主催。ソ連の指導者スターリンが1945年8月23日に抑留の秘密指令を出したことに合わせて開かれ、今年で24回目。同墓苑には現地で収集された身元不明の抑留者らの遺骨約1万7000柱が納められているが、未収集の遺骨も多いとされている。
主催者代表のあいさつで、元抑留者の西倉勝さん(101)は、今年でシベリア抑留者の引き揚げ終了から70年を迎えることに言及。体験者が減り記憶の継承が課題となる中、抑留について「全体像を明らかにし、教訓として残していただきたい」と訴えた。
韓国からは15年ぶりに遺族が出席した。父が抑留者だった文龍植さん(65)は韓国語で追悼の言葉を読み上げ、母国の元抑留者が帰国後も苦しい生活を余儀なくされたと訴えた。その上で、追悼の集いについて「戦争が残した傷を記憶し、人間の尊厳と平和の尊さを改めて刻むためのものだ」と語った。
【時事通信社】
〔写真説明〕シベリア抑留犠牲者への追悼の集いで、献花に臨む元抑留者の西倉勝さん=23日午後、東京都千代田区
〔写真説明〕シベリア抑留犠牲者への追悼の集いで、黙とうする参列者=23日午後、東京都千代田区
〔写真説明〕シベリア抑留犠牲者への追悼の集いで言葉を述べる文龍植さん=23日午後、東京都千代田区
2026年08月23日 19時17分