【ジュネーブ時事】プラスチック汚染を防ぐ国際条約の策定に向けたスイス・ジュネーブでの政府間交渉委員会は、会期最終日の14日を迎えた。生産規制などを巡る溝が埋まらない中、議長による妥協案が示されたが、野心的な内容を求める国々が猛反発。合意は厳しい情勢で、着地点が見いだせないまま正念場に立たされている。
バジャス議長は13日、プラスチックに添加される化学物質の規制や世界全体での削減目標設定など、産油国が拒む生産段階での規制に関する条項を省いた独自の草案を提示。条文策定作業が滞る中、合意に向けて打開を図った。
しかし欧州諸国や島しょ国からは「深刻な後退だ」「根本的に書き直さなければならない」などと非難が相次いだ。議長はこうした意見を踏まえ、14日に新たな草案を提示する方針。フィジーの代表者は記者会見で、納得できる合意を目指して最後まで協議する考えを示し、「長い夜になるかもしれない」と述べた。
橋渡し役として、各国間の調整に汗をかいてきた日本政府関係者は「時間がもう本当にない。どこまでいけるか分からない」と危機感をあらわにした。交渉担当者らは、合意に至らなかった場合の善後策も検討し始めている。
2025年08月14日 20時36分
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