10月倒産、965件=13年ぶり高水準、円安・物価高で―商工リサーチ



東京商工リサーチが11日発表した10月の企業倒産件数(負債総額1000万円以上)は前年同月比6.1%増の965件と、10月としては13年ぶりの高水準となった。円安の進行に伴う輸入原材料価格の上昇で、食品や鋼材、エネルギーなどが幅広く値上がりし、企業経営に重しとなった。

物価高が原因の倒産は88.8%増の85件で、価格転嫁が難しい飲食店や食料品製造業の倒産が目立った。また、人手不足も引き続き深刻で、人件費の高騰による倒産が前年同月の2.2倍に増加。東京商工リサーチは「物価高の中、背伸びした賃上げは資金繰り悪化に拍車を掛けかねない」と指摘している。

2025年11月11日 17時08分

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