米、対中関税10%下げ=中国、農産物への報復停止



【ワシントン、北京時事】トランプ米政権は10日、合成麻薬「フェンタニル」の米国流入を理由に中国に課している関税を20%から10%に引き下げた。中国政府も大豆やトウモロコシなどへの対米報復関税を停止。米中両政府は10月末の韓国での首脳会談で緊張緩和を演出したが、対立が再燃する懸念は拭えない。

米国は合成麻薬関連の関税を2~3月に20%に引き上げていた。一方、中国は3月、大豆や牛肉に10%、トウモロコシや小麦に15%の関税を課し対抗していた。

中国商務省や公安省は10日、フェンタニルの原材料となる化学物質の米国とカナダ、メキシコ向け輸出を許可制にすると発表。輸出管理を厳格化し、米国への流入対策に取り組む。

【時事通信社】 〔写真説明〕トランプ米大統領(右)と中国の習近平国家主席(AFP時事)

2025年11月11日 12時39分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース