中部電、原子力担当の副社長辞任=浜岡原発の工事費未精算で引責



中部電力は27日、浜岡原発(静岡県御前崎市)の安全性向上対策工事の一部で取引先と正式な契約や代金精算の手続きをしていなかったなどとして、原子力本部長の伊原一郎副社長が引責辞任すると発表した。同本部の原子力部長を務める名倉孝訓執行役員も辞任する。11月30日付。

同社の原子力部門は2013年2月から19年5月までの間に行われた工事計20件で、契約を担当する調達部門を通さずに取引先へ仕様変更を依頼し、正式な契約や代金の精算を行っていなかった。19年5月に取引先から契約変更や支払いを求められたが、伊原氏らは取締役会の承認が得られないと考えて報告せず、対応を先送りにしていたという。

林欣吾社長は記者会見で「お客さま、関係者にご心配をおかけし、心からおわびする」と陳謝した。未精算金支払いによる業績への影響は現時点では不明で、判明し次第公表する方針だ。

〔写真説明〕記者会見する中部電力の林欣吾社長=27日午後、名古屋市

2025年11月27日 17時38分


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