
【ニューヨーク時事】日本では売り上げが伸び悩み約40年前に姿を消した明治(東京)のチョコレートスナック菓子「ハローパンダ」が、海外で人気を伸ばしている。中心となる米国ではスーパーなどで購入でき、2024年の売り上げは18年比約3倍に成長。同社はペンシルベニア州で生産ライン新設などに100億円を投資し生産を拡大させる計画で、海外菓子事業の柱と位置付け成長を図る。
明治は1987年、上野動物園でのジャイアントパンダ「トントン」誕生を契機とした「第2次パンダブーム」に乗るべく、「こんにちはパンダ」を発売。だが、日本の菓子市場での激しい競争の中で89年に販売を終了した。
一方、「海外版」のハローパンダは91年、シンガポールでの発売を皮切りに海外展開を開始。現在は世界30カ国以上で販売し、中でも2015年に現地生産を始めた米国の販売額が最大という。
ニューヨーク中心部マンハッタンでは、飲料や菓子類などを販売する店舗の店員が「日本のメーカーが作っているとは知らなかった。いろいろな店で売っている有名なお菓子だ」と話すなど、認知度は高いようだ。インターネット上のブログでは米会員制量販店大手「コストコ」のお薦め商品として紹介されたこともある。
明治の米国現地法人の担当者は、小袋タイプの導入や販売店での販促活動で認知度が向上し、人気につながっていると説明。「幼少期から親しみ、大人になっても購入しているケースもある」と強調する。現在はカリフォルニア州の工場で生産しているが、27年度末までにペンシルベニア州での生産を始め、30年度までに米国での売り上げを24年度比2倍に引き上げる計画を掲げている。
〔写真説明〕米ニューヨーク中心部マンハッタンの店舗で販売されている明治のチョコレートスナック菓子「ハローパンダ」=4月12日
2026年05月11日 16時47分