
日銀は10日、植田和男総裁が9日から肝のう胞感染症の治療のため入院していると発表した。入院期間は2週間程度の見通し。今月15、16両日に開かれる金融政策決定会合は欠席し、議決には参加しない見込み。投票権を持つ政策委員会メンバー9人のうち8人が投票を行う。
総裁が定例の決定会合を欠席するのは1998年の新日銀法施行以降、初めて。今回の会合の議長は氷見野良三副総裁、16日の総裁記者会見は内田真一副総裁が代行する予定。植田総裁は入院中、リモートワークなどで必要な公務を行うという。
日銀は同会合で政策金利を現在の0.75%から1%に引き上げるとともに、国債買い入れ減額を来年4月以降、いったん停止することを検討している。入院について市場では「植田総裁は3日の講演で利上げに向けた道筋を整えたこともあり、決定に影響はないだろう」(野村証券の岩下真理エグゼクティブ金利ストラテジスト)との見方が出ている。
〔写真説明〕植田和男日銀総裁
2026年06月10日 20時19分