ファンド融資、年度後半に再開=高利回りを期待―明治安田生命



明治安田生命保険が、投資ファンドなどが高利回りを掲げて集めた資金を企業に融資する「プライベートクレジット(ファンド融資)」を巡り、一時的に控えていた新規投資を2026年度下半期にかけて再開する方針であることが2日、分かった。米国での一部ファンドへの信用不安を受け、上半期は投資を見送るとしていたが、リスクを分析したところ影響は限定的だと判断した。

明治安田の大崎能正資産運用事業長が時事通信のインタビューで明らかにした。主に信用力の低い中堅・中小企業に直接融資するプライベートクレジットでは、投資家は解約制限がある一方で、高い利回りを得られる。保険金支払いまでの期間が長い商品を販売する生保が抱える負債は長期に及ぶ。このため、大崎氏は流動性の低いプライベートクレジットへの長期投資は「生保の運用によりマッチしている」として、運用利回りの向上を狙う方針を示した。

プライベートクレジットを巡っては、米国で融資先企業が経営破綻し、投資家が資金を引き揚げようとするなど不安が高まっている。ただ、国内生保大手の間では投資拡大の動きが相次ぐ。日本生命保険は、米大手投資会社のブラックストーンと提携し、今後5年間で約1兆5000億円の運用を委託する。第一生命保険、住友生命保険も投資額を積み増し、収益拡大を図る。

一方、明治安田は、償還期間が10年超の国内の超長期国債の利回りが魅力的な水準にあるとして、国内債券の買い入れ額を当初計画から倍増の2兆円以上に積み増す。同社では、人工知能(AI)や高度な数理分析を用いた運用を研究しており、今後は債券投資の収益拡大へモデル開発を進める。大崎氏は「債券は難易度が高いが、生保の根幹の運用だ」と強調。金利の方向感や投資妙味のある国の債券や社債を予測し、戦略を立案する考えだ。

〔写真説明〕インタビューに答える明治安田生命保険の大崎能正資産運用事業長=6月19日、東京都千代田区

2026年07月03日 07時03分


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