
【ニューヨーク時事】米宇宙・人工知能(AI)企業スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は20日の決算説明会で、米電気自動車(EV)大手テスラとの統合の可能性について、スペースXとテスラがそれぞれ「合併案を議論するための特別委員会を設置している」と明らかにした。両社の統合は株式市場で注目を集めており、正式に検討が進められていることを認めた格好だ。
マスク氏は「合併が良いアイデアかと聞かれれば、イエスだ」と述べ、統合の実現に前向きな考えを示した。ただ、テスラ側では全株式の「50%の賛成が必要となり、達成は高いハードルだ」とも指摘。統合実現は確実ではないとの見方を示した。自身は利害関係者に当たり、特別委の協議には参加していないという。
スペースXの7~9月期決算は、純利益が44億400万ドル(約7000億円)と、今年6月の上場後、四半期ベースで初の黒字を計上。前年同期の純損益は10億5400万ドル(約1700億円)の赤字だった。
トランプ米大統領の姿勢に合わせてAIから改称した「SI(超知能)」事業の急成長が業績をけん引。AIデータセンターの計算容量を他社に貸し出すサービスや、同社のAI「Grok(グロック)」が好調で、通信事業の売上高を上回った。通信事業は衛星通信サービス「スターリンク」の航空機への展開などが進んだ。
〔写真説明〕米宇宙・人工知能(AI)企業スペースXのロゴマーク(AFP時事)
2026年10月21日 08時38分