石破茂首相は3日、鹿児島県・トカラ列島近海を震源とする地震を受け、被害状況の把握や災害応急対策に全力で取り組むよう関係省庁に指示した。
首相は首相公邸で記者団に「現在のところ人的被害の報告は受けていない」とした上で、物的被害の把握に努める考えを強調。4日以降の参院選遊説に関しては「私や担当閣僚からの指示を迅速・的確にする対応を徹底している」と述べた。
政府は首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置。関係省庁の局長級による緊急参集チームを集め、情報収集などの対応に当たった。
林芳正官房長官は臨時に相次いで記者会見し、悪石島の島民ら全員の無事を確認したと説明。現時点で電気・ガス、通信の被害情報もないと明らかにした。
〔写真説明〕トカラ列島近海を震源とする地震について記者会見する林芳正官房長官=3日午後、首相官邸
2025年07月03日 20時37分