
広島市の平和記念公園(中区)にある原爆供養塔に安置されている、引き取り手が見つかっていない原爆死没者の遺骨1柱について、身元特定のため遺髪のDNA型鑑定が近く初めて実施されることになった。市が17日、取材に明らかにした。
原爆供養塔には約7万人の原爆死没者の遺骨が安置されており、名前が判明したものの遺族が見つかっていない812人も含まれる。火葬された遺骨のDNA型鑑定は難しいとされ、これまでは行われていなかった。
市によると、親族の可能性があるとして5月に問い合わせがあった死没者の骨つぼに、遺髪が一緒に納められていたことから鑑定を行うことになったという。
〔写真説明〕広島市の平和記念公園=8月6日、同市中区
2025年11月17日 16時15分