収容者への性加害で和解成立=国が解決金60万円、研修実施―東京地裁



東京拘置所で2021年、収容中の30代男性が元刑務官=特別公務員暴行陵虐罪で有罪確定、辞職=にわいせつ行為をされたなどとして、国に220万円の賠償を求めた訴訟は17日、東京地裁(大寄麻代裁判長)で和解が成立した。男性側によると、国が解決金60万円を支払うほか、同拘置所長が遺憾の意を表し、研修の実施など再発防止に努める内容。

男性は勾留中の21年、部屋を訪れた元刑務官にズボンや下着を脱ぐよう言われ、食事を受け取る「食器口」から陰茎を触られた。被害を訴えたが、拘置所側は被害届を出さないよう求めたほか、男性に再現実験をさせるなど不適切な対応をした。

〔写真説明〕東京地裁=東京都千代田区

2025年11月17日 15時14分


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