
匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)への対策を強化するため、警察庁は28日、生成AI(人工知能)で中核人物の特定を進める分析システムの整備費として2025年度補正予算案に2億5700万円を盛り込んだ。またクマ被害対策費として、ライフル銃の配備などに4億8000万円を計上した。
特殊詐欺の被害が過去最悪を更新するなど深刻で、警察当局は10月に設けたトクリュウ対策の新部署を軸に、組織撲滅に向けた中核的人物の摘発を最優先課題としている。
分析システムは各地の警察が作成した捜査報告書や把握情報を集約してAIに分析させ、人物相関図やリポートの形にまとめるというもので、わずかな関係性も見落とさず、摘発の端緒をつかむのが狙い。
〔写真説明〕警察庁=東京都千代田区
2025年11月28日 18時47分