佐賀県は26日、県庁の入り口に展示されている有田焼陶磁器のタイムカプセル「希望」を開封した。2000年12月に、新世紀の幕開けを迎えることを記念する「佐賀新世紀記念事業」として制作されたもので、県内の小中高24校と個人から、約2400件のメッセージが収められていた。
開封式には山口祥義知事のほか、当時タイムカプセルに手紙を入れた男女4人が代表として参加。かけ声と共に陶器のふたが開けられ、手紙や新聞記事、当時の知事だった井本勇氏のメッセージなどが取り出された。
当時中学3年生だった消防士の石田晃久さん(40)はドラえもんの絵とメッセージを書いた手紙を入れていた。「中学校の友人と久しぶりのやりとりが生まれ、集まる良いきっかけとなった」と笑顔を見せた。県政策部は入れたメッセージについて、専用の返却申請サイトに入力すれば、県庁で直接もらうことができるとしている。個人の照合が済めば郵送で受け取ることも可能。
2025年12月26日 17時45分
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