
防衛省は26日、安全保障に関する「特定秘密」の不適切な取り扱いが11件あり、自衛隊幹部ら計19人を処分したと公表した。2024年に同種事案の一斉点検があった際、虚偽報告により発覚を免れていたケースもあった。処分はいずれも同日付で、外部への流出は確認されていないという。
同省によると、懲戒は停職6人、減給2人、戒告5人。残り6人は訓戒とした。また11件のうち3件については、処分に関する調査が進行中としている。
陸上自衛隊と航空自衛隊では、特定秘密取り扱いに関する「適性評価」の有効期限が切れた無資格の隊員に機密を扱わせる不正や書類の誤廃棄などがあった。海上自衛隊では、隊員が勉強のため書き写した潜水艦の音響データを自宅で保管していた。
〔写真説明〕防衛省=東京都新宿区
2025年12月26日 19時09分