売春指示「殴られ従った」=15歳から経験の女性―「トー横」、未成年搾取の実態



東京・歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一帯には、家庭や学校から離れ、居場所を求める若者らが各地から集う。中には仕事や住居が不安定な未成年が搾取されるケースも。過去に売春を指示されていた経験のある女性(18)は取材に「殴られて従っていた」と実態を明かした。

女性は15歳の頃にトー横を訪れた。知り合った若い男に所持金がないと伝えると、新宿区立大久保公園周辺での売春の客待ちを勧められた。訳も分からず公園付近に立ち、声を掛けてきた買春客とホテルに行った。

男はその後、歌舞伎町周辺のホテルに泊まるよう指示。スマートフォンを勝手に操作され、自宅にいる親に「外泊する」と連絡された。親からは止められなかった。

そこから連日売春をさせられた。目標金額を設定され、稼ぎの半分以上を男に渡した。男がSNSで女性を装って客を取り、知らぬ間にあっせんされたこともあった。「行きたくない」と言うと、あざができるほど殴られた。

男と縁が切れても、知り合った別の男らから次々に売春を指示された。いずれもトー横に通う若者で、これまでに10人ほどいた。暴力を振るわない男もいたが従った。売春して男に金を渡すことが「自分の中で当たり前になっていった」

トー横では、因縁をつけられ、金銭を巻き上げられることもあるという。女性も十数万円を要求されたことがあった。「お金がいつなくなるか不安で、『稼がないと』とも思っていた」と振り返った。

生活費や好きなアイドルを応援する「推し活」のため、自分の意思で売春に行くことも増え、いつしか日常になった。「もう慣れたから」。女性は平然と話したが、手首周辺には無数の傷が残されていた。

〔写真説明〕東京都新宿区歌舞伎町=17日

2026年02月19日 05時09分


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