
20日午前2時25分ごろ、山口県下関市豊浦町川棚の「正琳寺」の近隣住民から「火と煙が見える」と119番があった。下関市消防局や県警によると、木造の寺の本堂や住宅など3棟が燃え、火は約3時間後に消し止められたが、焼け跡から5人の遺体が発見された。
住人とみられる男性(89)、50代男性、40代女性、10代男性、10歳未満の女児の5人と連絡が取れておらず、県警などは身元の確認を進めるとともに出火原因を調べている。
消防によると、住民による通報の数分前には「助けて」と女性の声で通報があったという。
火災発生時に就寝中だった近所の無職女性(71)は、ドンドンという大きな音で目覚めた。「寺からは赤い炎が高く上っていた。自分の家の前まで火の粉がたくさん降り、もう駄目かと思った」と声を震わせた。
近くに住む女性(78)は「この辺りの人はほとんどが正琳寺の世話になっている。今後の法事はどうすればいいのか」とショックを受けた様子だった。
現場はJR川棚温泉駅から北西約1.3キロの住宅街。下関地方気象台によると、山口県では18日午前から乾燥注意報が出ていた。
〔写真説明〕山口県警本部=山口市
2026年02月20日 18時28分