
文部科学省は24日、2027年度から主に高校2、3年生が使う教科書の検定結果を公表した。現行の学習指導要領に基づく2回目の検定で、「基本的構成に重大な欠陥があり適切性を欠く」とされた4点を除く11教科220点が合格した。
急速に発展している生成AI(人工知能)については、情報や公民、芸術、国語など幅広い教科で多様な観点から記述された。学習・生成の仕組みや利用法の解説のほか、誤情報や著作権侵害といった注意点について取り上げた教科書が目立った。
21年度の前回検定で合格した教科書の構成を踏襲した社が多かったこともあり、検定意見は11教科全体で4300件と、前回より3509件減った。各生徒に共通する8教科の平均ページ数は、前回とほぼ同水準の344ページ。今回も大半の教科書に、文章や動画などにアクセスできるQRコードが掲載された。
論理的・実用的文章を扱う選択科目、論理国語に小説を参考資料として掲載した教科書は13点中6点で、前回より4点増えた。文科省の担当者は「小説の読解に終始することは想定していない」としつつ、「論理国語の教材として適切であれば、掲載そのものに問題はない」とした。
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手や、車いすテニスの小田凱人選手、米アカデミー賞を受賞した映画「ゴジラ―1.0(マイナスワン)」の山崎貴監督ら著名人も登場。「変化する『戦う女の子』像」と題してアニメ「プリキュア」シリーズを掲載し、ジェンダーの多様化や「男子プリキュア」を紹介したものもあった。
〔写真説明〕アニメ「プリキュア」シリーズが紹介された教科書
〔写真説明〕米大リーグの大谷翔平選手や、車いすテニスの小田凱人選手ら著名人を取り上げた教科書
〔写真説明〕QRコードが掲載された教科書
2026年03月24日 17時25分