脳振とう、中高2年生に集中=新学期控え、部活動の事故注意―接触競技に高リスク・JSCなど



新学期を控え、部活動を始める生徒も増える中、脳振とうへの注意が必要だ。日本スポーツ振興センター(JSC)などの研究グループは29日までに、中学、高校の部活動で起きた脳振とうを調べた結果、中高とも2年生で最も発生割合が高いことが分かったと発表した。

試合や強度の高い練習の増加が影響している可能性があるものの、詳しい要因は今後検証が必要という。

研究グループは、2012~20年に部活動中に起きたけが約260万件を分析し、脳振とう約1万2000件を抽出して調査した。

学年別の解析では、中高とも2年生が最多で44%を占め、1年生(34%)、3年生(22%)と続いた。性別では男子が84%で、女子を大きく上回った。

競技別の1000人当たりの発生割合は、ラグビー(8.10)が最も高く、柔道(1.95)、空手(1.49)、サッカー(1.03)が続いた。接触プレーのある競技では、卓球やテニスなど非接触競技の約3倍に上った。接触競技では試合中が5割、非接触競技は練習中が6割を占めた。

脳振とうは頭痛やめまい、集中力の低下などを伴い、学業や日常生活にも影響する恐れがある。JSCの福嶋一剛副主任研究員は「脳振とうが疑われる場合は無理をさせず、当日は競技へ戻さないことが重要。指導者は競技特性に応じた安全対策を徹底し、保護者も復帰を急がせず見守ってほしい」と話している。

論文はスポーツ医学分野の国際誌に掲載された。

2026年03月30日 07時04分

society


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース