
東京電力福島第1原発事故の廃炉作業で、東電は2日、2号機原子炉建屋の使用済み燃料プール内にある核燃料の取り出し作業を開始した。廃炉作業の重要工程に位置付けられ、東電は2号機プール内の燃料全てを2028年度までに搬出してリスクを低減させる目標を掲げている。
東電によると、2号機プールには高い放射線量の使用済み燃料が587体、未使用の燃料が28体保管されている。トラブルが起きても危険性が相対的に小さい未使用の燃料から取り出す。
この日は正午ごろに作業を開始。3時間余りかけて未使用燃料4体をキャスクと呼ばれる輸送容器に収納したという。
2号機原子炉建屋は、炉内の核燃料が溶け落ち、今も放射線量が高い。プールのある5階でも毎時3~5ミリシーベルトの放射線量が測定されており、作業員が長時間とどまることはできない。
そのため、取り出し用のクレーンを遠隔操作し、プール内で燃料をキャスクに収納。燃料が十分入ったらプールから引き上げ、建屋横に設置した構台からトレーラーにつり下ろす。キャスクを載せたトレーラーは同原発敷地内の共用プールへ移動し、燃料を改めて冷却・貯蔵する。
〔写真説明〕東京電力福島第1原発2号機の使用済み燃料プールで持ち上げられる未使用の核燃料=2日(東電提供)
〔写真説明〕東京電力福島第1原発2号機の使用済み燃料プールでキャスクと呼ばれる輸送容器に収納される核燃料=2日(東電提供)
〔写真説明〕東京電力福島第1原発2号機の使用済み燃料プールに保管されている核燃料取り出しに使われる専用クレーン=1月15日、福島県大熊町
2026年06月02日 18時24分