
高級ブドウ「シャインマスカット」の自動栽培に向けて山梨大などが開発中の多機能ロボットの実演会が12日、山梨県果樹試験場(山梨市)で開かれた。
このロボットは自走型4輪ロボ(長さ約120センチ、幅約90センチ)に、作業内容に応じたロボットアームを搭載する仕組み。この日は、房から余分な粒を間引く「摘粒」の様子が公開された。
アーム先端のカメラで房を360度スキャンし、人工知能(AI)が粒の向きなどから不要なものを選び、洗濯ばさみのような「グリッパー」で粒ごと挟んで取り除いた。
こうした花や房の管理作業は現在、生産者が経験に基づいて手作業で行っているため、負担が大きい上、労働力の確保も課題となっている。ただ、ベテランだと1房を終えるのに1分ほどだが、今回は3分ほどかかっていた。
山梨大などは4年後の実用化に向けて、作業時間の短縮化やロボットの防じん・防水化を進める方針。開発チームの茅暁陽教授は「一日でも早く完成させて生産者に届けたい」と話した。
〔写真説明〕シャインマスカットの房から不要な粒を人工知能(AI)で選別して間引く「摘粒」作業を行う多機能ロボット=12日、山梨県山梨市
2026年06月12日 18時32分