
免疫の仕組みを解明し、1987年に日本人で初めてノーベル生理学・医学賞を受賞した米マサチューセッツ工科大(MIT)教授の利根川進さんが11日、死去した。86歳だった。名古屋市出身。MITが16日、発表した。葬儀は非公開で行われ、京都で埋葬されるという。
利根川さんは87年、免疫で重要な役割を果たす多種多様な抗体が、限られた遺伝子のセットから作り出される仕組みを解明した業績により、48歳でノーベル賞を受賞した。
その後は、脳科学に関する研究に足場を移し、記憶の仕組みの解明などさまざまな業績を挙げた。2014年には米科学誌サイエンスが選ぶその年の10大成果の一つに、利根川さんらによる「マウスの記憶書き換え実験」が選ばれた。
利根川さんは63年、京都大理学部化学科を卒業後渡米し、分子生物学を研究。68年カリフォルニア大サンディエゴ校で博士号を取得した。スイス・バーゼル免疫学研究所主任研究員、MIT教授などを歴任。長年米国を拠点に研究生活を続ける一方、理化学研究所の脳科学総合研究センター長なども務めた。
〔写真説明〕利根川進さん
2026年07月16日 18時07分