東武グループ会社を家宅捜索=特急4人死亡事故、業務上過失致死疑い―栃木県警



栃木県鹿沼市の東武日光線新鹿沼駅で、特急列車が除草作業中の作業員に衝突し4人が死亡した事故で、県警は23日、業務上過失致死容疑で、東武鉄道のグループ会社「東武建設」(同県日光市)を家宅捜索した。

東武鉄道によると、除草作業は東武建設が請け負っていた。線路付近に作業員がいたにもかかわらず、運転士は待避完了の合図を認識していたといい、県警は事故原因の解明を急ぐ。

県警によると、家宅捜索は同日午前9時に始まり、約3時間半続いた。捜査員11人が東武建設の総務部オフィスに入り、東武鉄道との契約書類や安全管理に関わる書類など約30点の資料を押収したという。県警は同日、東武建設の他の2事業所も家宅捜索した。

東武鉄道によると、死亡した4人のうち1人は元請けの東武建設の作業員で、巡回者として当時いたという。3人は別の会社の作業員。ほかにも、東武建設の作業指揮者1人ら計4社10人が現場にいた。

事故当時は3人の見張り員が配置されており、現場から約80メートル離れた「列車見張り員」が作業員の待避完了を確認し合図を出す役割だった。列車が約500メートル地点まで接近した際に合図をする「中継見張り員」も配置予定だったが、「列車見張り員と意思疎通できない状況だった」と話しているという。特急の運転士は「列車見張り員の合図を見て警笛を鳴らした」と説明している。

東武鉄道は「厳粛に受け止め、捜査に全面的に協力していく」とコメントした。

〔写真説明〕東武鉄道特急スペーシアXと接触し作業員4人が死亡した新鹿沼駅構内を調べる国土交通省鉄道事故調査官ら=20日午後、栃木県鹿沼市 〔写真説明〕東武鉄道の特急が作業員に衝突し4人が死亡した事故で、グループ会社の家宅捜索に入る栃木県警の捜査員ら=23日午前、同県日光市 〔写真説明〕東武鉄道の特急が作業員に衝突し4人が死亡した事故で、グループ会社の家宅捜索を終え押収した資料を運び出す栃木県警の捜査員ら=23日午後、同県日光市

2026年08月23日 15時47分


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