生きがい「みんなを楽しませる」=100歳玉井十一さん、折り紙工芸周囲に



100歳以上が、初めて10万人を突破した。地域社会に参加し貢献する高齢者は多く、大分県中津市の玉井十一さん(100)もその一人。50歳ごろから工芸品作りを始め、市を通じて100歳を迎えた人らに贈ってきた。6月に自身が百寿を迎えてからも、「みんなを楽しませることが生きがい」と創作に意欲を見せる。

長男信行さん(70)によると、玉井さんは1926(大正15)年に長野県で生まれた。25歳で中津市に移り、酪農を始めた。

約50年前、信行さんに家業を譲ると、「人のために生きだした」という。わら細工を周囲に配り、小学校で教えた。腕力が衰えてからは、孫に手ほどきを受けた折り紙の工芸品に熱中。約20年前から市に寄贈し、新100歳らに贈られてきた。

今は市内の施設で暮らす玉井さん。92歳まで牛の餌やりにも精を出していた。長寿の秘訣(ひけつ)を尋ねると、「毎日の仕事を楽しみ、優しい気持ちで過ごすこと。これからも楽しんで暮らしたい」と笑顔。若い人たちには「助け合いの気持ちを大事にしてほしい」と語った。

信行さんも「おやじは年を取ることを悲観せず、手と頭を使っていまだに努力している。『人のため』が自分のためにもなっている」と話した。

〔写真説明〕100歳を迎え、大分県中津市の奥塚正典市長(左)から感謝状を贈られる玉井十一さん。手前のわら細工と折り紙工芸品は玉井さんが作った=6月24日、同市(同市提供)

2026年09月15日 12時08分


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