熱海土石流災害、来年3月に民事判決=遺族らが賠償請求―静岡地裁支部



静岡県熱海市で2021年7月に起きた土石流災害の遺族や被災者らが、崩落した盛り土のあった土地の前・現所有者や県、市などに損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が17日、静岡地裁沼津支部(前田英子裁判長)であり、結審した。判決は来年3月19日に言い渡される。

この日の弁論では、被害者の会会長で、母陽子さん=当時(77)=を亡くした瀬下雄史さん(58)が意見陳述。「真実を曖昧にしないで。原因と責任について、証拠に基づく判断を示してほしい」と訴えた。

原告側が損害額を精査した結果、原告131人で請求総額は計約43億円となった。

最初の提訴から約5年を要した審理で、原告側は被告らが高さ40メートルを超える盛り土の危険性を認識していながら排水設備や防災工事を怠ったと主張。被告側は予見可能性はなかったなどとしていずれも争っている。

閉廷後に記者会見した瀬下さんは「私たちが望む、責任の明確化を期待しつつ(判決を)待ちたい」と話した。

〔写真説明〕熱海土石流賠償訴訟の結審後、記者会見する原告団の瀬下雄史さん(前列右から2人目)=17日午後、静岡県沼津市 〔写真説明〕土石流の起点となった崩落現場付近=2021年7月、静岡県熱海市

2026年09月17日 18時55分


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