オリックス宗、際立つ集中力=「背水の陣」敷く実力者―プロ野球



鋭い眼光は、並々ならぬ決意を感じさせる。オリックスの宗が集中力を研ぎ澄ませ、逆転の2点二塁打を放った。「得点圏の方が燃える」。持ち前の勝負強さが、ここぞで頼りになった。

1点を追う三回1死満塁。「コンパクトに、積極的に自分のスイングを心掛けた」。左中間に落ちる打球で走者2人を生還させ、本拠地のムードを変えた。

3度ベストナインに輝いた実力者。昨季は不振に陥り、今季は出だしでつまずいた。対照的に好調だった広岡に三塁の定位置を譲る形で2軍調整を強いられた。再びチャンスが巡ってきた現在地を「背水の陣」と捉え、「攻めの気持ち」で自らを奮い立たせている。

12試合連続で座った2番で好結果。長打もつなぎ役もこなし、打線に厚みをもたらしている。チームは7カード連続で勝ち越し。「自分のやるべきことだけを考えている。選手全員がそれをできたら勝てる」。2021年からの3連覇を知る29歳の言葉は、頼もしく聞こえた。

【時事通信社】 〔写真説明〕3回、逆転の2点二塁打を放つオリックスの宗=6日、京セラドーム

2025年07月06日 19時00分


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