名将ソウバク「ジャパンウェイ」築く=初陣の世界選手権、26日開幕―ハンド女子



ハンドボール女子の日本代表が26日に開幕する世界選手権(オランダ、ドイツ)に出場する。今夏就任した名将モーテン・ソウバク監督の下で臨む初の公式大会。パリ五輪出場を逃した「おりひめジャパン」が新たな姿を見せるか注目だ。

ソウバク氏はデンマーク出身の61歳。2013年の女子世界選手権でブラジルを金メダルに導くなど豊富な実績を持つ。就任が決まると、最近の日本の全ての試合を映像で確認。代表合宿は欧州でも行い、海外のチームに所属する選手の特長も頭に入れた。練習では自ら熱心に指導する一方、選手とジョークを交わすなどコミュニケーションも重視する。

新監督の特長は選手に合わせた戦術を立てる柔軟さにある。海外の強豪に体格で劣る日本ではスピードを重視した「ジャパンウェイ」をつくると強調。「1年から1年半かけてやる」。時間をかけて独自の攻撃を築き上げる考えだ。主力の佐々木春乃(ゲッピンゲン)は以前にも増してスピードが重視されていると指摘。「ミスしてもいいからフルスピードでと言われる。練習では『自分ってこれできたんだ』と思うことがある」と成長を実感していた。

長期的な目標は28年ロサンゼルス五輪での8強入り。ブラジルでも就任後すぐは結果が出ず「プロセスを大事にして、チームとして成長したい」とも語る。1次リーグはソウバク監督も「一番厳しい」と認めるA組に入り、指揮官の母国でもあるデンマーク、ルーマニア、クロアチアと当たる。強豪相手にどのような戦いを見せ、成長のきっかけをつかめるか。

【時事通信社】 〔写真説明〕代表合宿で選手らを指導するハンドボール女子日本代表のソウバク監督=10月24日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター

2025年11月22日 07時20分


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