
都大路を舞台にたすきをつなぐ全国高校駅伝は21日、たけびしスタジアム京都を発着点に行われる。都道府県予選を制したチームに、地区代表枠を加えた男女各58校が出場。第76回の男子は7区間42.195キロ、第37回の女子は5区間21.0975キロを争う。昨年に続き、留学生を起用できるのは3キロ区間に限定される。
【男子】6年ぶりの優勝を目指す仙台育英(宮城)の充実ぶりが際立つ。昨年優勝争いを経験した選手が成長を遂げ、予選会のタイムは出場校の中で群を抜く2時間1分45秒。エースの近江や、今夏の全国高校総体5000メートルで上位に入った菅野、鈴木ら実力者がそろい、大会記録更新への期待もかかる。
学法石川(福島)と鳥取城北(鳥取)も注目される。学法石川は増子と栗村のエース2人の出来がカギを握る。鳥取城北は力のある選手が他校から集団転入して戦力が上がり、優勝争いに食い込む可能性がある。3連覇を狙う佐久長聖(長野)の選手も粒ぞろいで侮れない。
【女子】
男子同様、仙台育英が軸になりそうだ。宮城県予選は出場校中で唯一1時間6分台をマーク。選手層が厚く、4年ぶりの全国制覇へ視界良好だ。
続くのが大阪薫英女学院(大阪)。大阪府予選で大会記録を塗り替え、勢い十分で臨める。長野東(長野)は昨年1区で区間賞の真柴らを擁しており、連覇達成へ戦力を整えている。埼玉栄(埼玉)や倉敷(岡山)も好記録で予選を制しており、上位争いに加わりそうだ。
800メートル日本記録保持者で、昨年は16人抜きを果たした東大阪大敬愛(大阪)の久保の走りにも注目が集まる。
【時事通信社】
〔写真説明〕男子の1位でゴールする佐久長聖アンカーの石川浩輝=2024年12月、たけびしスタジアム京都
〔写真説明〕女子の1位でゴールする長野東アンカーの田畑陽菜=2024年12月、たけびしスタジアム京都
2025年12月19日 07時06分