
たやすく主役の座は譲れなかった。8日目から3連敗と苦しい時を過ごしてきた大の里が、勢いに乗る安青錦を一蹴。「ここ数日、下半身が安定してきている。下に入ればいける」。狙い通りの取り口を披露した。
過去3戦全勝だった相手。もろ手で当たると、左に逃れた新大関を右のど輪で攻め、馬力十分に押し倒した。「目の前の一番に集中してやることができた」。横綱の貫禄を示す完勝だった。
先場所で痛めた左肩の影響もあってか、本来の姿が影を潜めていた。最高位に君臨する者として、この上ない屈辱を味わったが、休場せずに14日目で10勝に到達。「勝ち越しもどうかなと思う中で、2桁に乗せたというのは大きな場所になっていると思う」。逆境から巻き返し、確かな成長を感じ取っているようだ。
自力での賜杯獲得の可能性はないものの、望みはつないだ。千秋楽の結びでは、先輩横綱の豊昇龍とぶつかる。「最後しっかりと勝って、来場所につながる一番になるようにやっていきたい」。普段通りの真っ向勝負で挑む。
【時事通信社】
〔写真説明〕大の里(左)は押し倒しで安青錦を下す=24日、東京・両国国技館
2026年01月24日 20時36分