
【ミラノ時事】ミラノ・コルティナ五輪では冬季大会の日本勢54年ぶりとなる快挙が現実味を帯びている。スノーボードのビッグエアを中心に、昨年の世界選手権から今季のワールドカップ(W杯)にかけて日本選手の活躍が際立つ。五輪で金、銀、銅メダルを独占しそうなほどの勢いがあり、実現すれば1972年札幌五輪のノルディックスキー・ジャンプ70メートル級を彩った「日の丸飛行隊」以来だ。
札幌五輪では笠谷幸生、金野昭次、青地清二がそれぞれ金、銀、銅のメダルを手にし、札幌市宮の森ジャンプ競技場で大歓声を浴びた。それから半世紀以上。今度はイタリアの地で、同様のシーンが見られるかもしれない。
まずはスノーボードのビッグエア女子。昨年3月の世界選手権で、優勝の村瀬心椛(TOKIOインカラミ)以下、岩渕麗楽(バートン)と深田茉莉(ヤマゼン)が2、3位で続いた。今季のW杯開幕戦でも深田、岩渕、鬼塚雅(ISPS)が1~3位。五輪代表争いで鬼塚が外れるなど日本のレベルは極めて高い。
男子も世界選手権を制した木俣椋真(ヤマゼン)と2位の長谷川帝勝(TOKIOインカラミ)、さらに荻原大翔(同)ら実力者がそろう。ハーフパイプ勢もW杯開幕戦で北京五輪覇者の平野歩夢(TOKIOインカラミ)、戸塚優斗(ヨネックス)、平野流佳(INPEX)が3位までを占めた。
夏季五輪を含め、日本勢の表彰台独占は72年を最後に実現していない。夏季の第1号は1932年ロサンゼルス五輪の競泳男子100メートル背泳ぎ。金メダルから順に清川正二、入江稔夫、河津憲太郎だった。
戦後は68年メキシコ五輪の体操男子種目別ゆかで加藤沢男、中山彰規、加藤武司が独占した。続く72年ミュンヘン五輪は「体操ニッポン」が席巻。男子の個人総合で加藤沢男、監物永三、中山。種目別でも平行棒で加藤沢男、笠松茂、監物、鉄棒では「月面宙返り」の塚原光男をはじめ加藤沢男、笠松が表彰台で勇姿を見せた。
昭和から平成を飛び越え、令和の今。日本の3人が五輪で同じ表彰台に立つ日が再び訪れるか。
【時事通信社】
〔写真説明〕スノーボード世界選手権のビッグエア女子で優勝した村瀬心椛(中央)、2位の岩渕麗楽(左)、3位の深田茉莉=2025年3月28日、スイス・サンモリッツ(AFP時事)
〔写真説明〕札幌五輪スキージャンプ70メートル級で表彰台に立ち、歓声に応える「日の丸飛行隊」。右から銅メダルの青地清二、金の笠谷幸生、銀の金野昭次=1972年2月6日、札幌市宮の森ジャンプ競技場
2026年02月01日 07時22分