実質賃金プラス化へ春闘本格化=労使トップが論戦―経団連フォーラム



労使双方の代表者が出席する「経団連労使フォーラム」が30日、東京都内で開かれ、2026年春闘が本格化した。連合集計で2年連続の5%超を実現した賃上げを継続し、「実質賃金の安定的なプラス化」を実現できるかが焦点。雇用の約7割を占める中小企業への波及が鍵を握る。

フォーラムでは経団連の筒井義信会長があいさつし、今春闘の経営側指針で、基本給を底上げするベースアップ(ベア)を「賃金交渉のスタンダード」と位置付けたと指摘。「中小企業を含む多くの企業でベアが実施されることを期待する」と語った。中小企業は生産性を向上させるとともに、労務費を含めたコストを適正に価格転嫁する慣行を根付かせるよう大企業も協力することが不可欠と強調した。

一方、労働組合側は自動車総連など産別労組の幹部が今春闘に臨む姿勢を示した。午後には連合の芳野友子会長が講演する。

実質賃金は昨年11月まで11カ月連続のマイナスと、賃上げペースが物価上昇に追い付いていない。筒井、芳野両氏は今月27日に都内で会談し、賃上げの勢いを定着させることが重要だとの認識で一致した。

【時事通信社】 〔写真説明〕経団連労使フォーラムであいさつする経団連の筒井義信会長=30日午前、東京都千代田区

2026年01月30日 13時03分


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