
高市早苗首相は31日夜、英国のスターマー首相と首相官邸で会談し、両国関係を一層深化させていくことで一致した。サイバー防衛に関する協力を戦略的に推進することを確認。安全保障分野の連携を強化するため、年内に外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)を開催する。スターマー氏の来日は就任後初めて。
重要鉱物のサプライチェーン(供給網)の強靱(きょうじん)化に向け、両国を含む同志国の連携が急務との認識を共有。宇宙分野での協力を模索する協議体の新設も決めた。
冒頭、高市氏は両国関係について「日英は着実かつ具体的に協力の歩みを進めてきた」と強調。スターマー氏も「英日のパートナーシップは非常に深く、信頼、共通の利害に基づいている」と応じた。
両首脳は会談後、共同記者発表を行い、ワーキングディナーに臨んだ。
トランプ米政権が「米国第一」の政策を実行に移し、欧州との亀裂が深まる中、高市、スターマー両氏は国際秩序の立て直しへ、トランプ大統領との向き合い方について意見交換。中国への対応を巡っても協議した。スターマー氏は28~31日に訪中し、習近平国家主席と関係修復で一致している。
日英は近年、安保分野の連携を深め、「準同盟」の色彩を帯びる。首脳会談でも、結び付きを強めるロシア、中国、北朝鮮の動向を踏まえ、欧州・大西洋とインド太平洋の安保は不可分との立場を共有。イタリアを交えた3カ国による次期戦闘機共同開発や自衛隊と英軍の部隊間交流を引き続き進めることを申し合わせた。
【時事通信社】
〔写真説明〕共同記者発表後、握手する高市早苗首相(右)と英国のスターマー首相=31日午後、首相官邸
〔写真説明〕会談する高市早苗首相(右端)と英国のスターマー首相(左手前から4人目)=31日午後、首相官邸
2026年01月31日 21時30分