
処方箋なしにドラッグストアなどで購入できる初の緊急避妊薬「ノルレボ」が2月2日に発売される。研修を受けた薬剤師が「性交後72時間以内か」などを確認し、その場で服用することが要件。厚生労働省のホームページには、販売可能な薬局として現時点で約5400店舗が掲載されているが、準備が間に合わない一部の店舗は発売当日の取り扱いを見送る。
ドラッグストア大手のウエルシア薬局(東京)は、所属する薬剤師約7200人のほぼ全員が研修の受講を終えた。調剤併設型の約2000店すべてで購入できるようにする方針だが、まずは7割程度の店舗で取り扱いを始める。
ウエルシアは購入者のプライバシーを守るため、仕切りのあるカウンターで相談に応じる。販売元の第一三共ヘルスケア(同)が作成した「指さし確認」シートも使いながら薬剤師がやりとりする。シートには「誰かに相談したいことはありませんか?」などと記されており、性犯罪や暴力の可能性があるケースは病院や支援センターを案内する。
薬剤師以外が相談を受けた場合は商品名ではなく、数字などの符丁で薬剤師に伝える。久保田友恵梨薬剤師は、「日ごろから抗がん剤なども取り扱っており、プライバシーに配慮するのは通常のことだ」と話す。
ノルレボを販売するには、近隣の産婦人科医院などと連携し、購入者に渡すリーフレットに病院名や電話番号を記載する必要がある。関係者によると、こうした準備に時間がかかり、販売開始を先送りするケースもある。
スギホールディングスが展開する「スギ薬局」は販売を予定しているが、発売当日には購入できない。広報担当者は「初めての商品なので慎重に準備している」と説明した。
【時事通信社】
〔写真説明〕緊急避妊薬「ノルレボ」販売時に見せる「指さし確認」シート=28日午後、東京都千代田区
〔写真説明〕仕切りでプライバシーを確保する「ウエルシア御茶ノ水駅前店」の店内=28日、東京都千代田区
2026年02月01日 07時18分