
スピードスケート男子で五輪金メダリストの清水宏保さん(51)が時事通信の取材に応じ、ミラノ・コルティナ五輪での日本勢の展望を語った。日本スケート連盟が今大会で掲げるメダル目標は、前回北京五輪に並ぶ金を含む5個。「高木美帆(TOKIOインカラミ)を中心にメダルを3、4個取って、女子が中心となって活躍してくれるのではないか」とみている。
男子500メートルの森重航(オカモトグループ)は銅だった前回に続く表彰台が懸かる。清水さんは「4年前にメダルを取ったことによって、結果を出さなければならないという意味では、すごくやりにく状況だと思う」と心境を察する。森重が目標に掲げる金メダル獲得を達成すれば、この種目では1998年長野五輪の清水さん以来の快挙となる。
女子のエース高木については、「間違いなく過去の日本人スケーターの中で一番強い」と断言。15歳で五輪デビューを果たしたのは、清水さんが現役を引退した10年に行われたバンクーバー大会だった。「一つのことを長く続けることは一番難しい。ここまで続けてこられたのは彼女の探究心があったから」と、4度目の五輪に臨む第一人者に敬意を込めた。
女子500メートルの注目株は、ここ数年で頭角を現した23歳の吉田雪乃(寿広)。清水さんが指導に携わっており、「小平(奈緒)が引退して、高木が競技人生のかなり後半に来ている中で、新しい世代のスケーターが出てきたのはすごく大きい」と期待する。これまで清水さんには本格的にスピードスケート選手を指導した経験がなかったそうで、「関われたことで、今回の五輪は見ていて楽しいなと思える」と選手の滑走を心待ちにする。
【時事通信社】
〔写真説明〕練習前に笑顔を見せるスピードスケートの吉田雪乃=5日、ミラノ郊外
〔写真説明〕スピードスケートのバンクーバー五輪代表選考会の男子1000メートルを滑り終え、スタンドに手を振る現役時代の清水宏保さん=2009年12月、長野・エムウエーブ
2026年02月08日 17時38分