三木、苦難乗り越え成長=チーム結成しメダルに挑戦―スノーボード女子〔ミラノ・コルティナ五輪〕



堂々のメダル候補として臨んだものの、表彰台には届かなかった。スノーボード女子パラレル大回転の三木つばき(22)=浜松いわた信用金庫=は6位の結果に「これが今の実力。やりたいことはできた。後悔はない」。望んだ順位ではなかったが、9位だった前回の北京五輪以降は苦難を乗り越え、大きく成長する時間を過ごした。

「一番苦しかった」と語るのが、北京大会後の22~23年シーズン。全日本スキー連盟の方針変更に伴い、海外遠征チームが縮小され同行コーチが不在となった。まだ10代だったが、指導者なしで競技に向き合わざるを得なかった。

そのシーズンはワールドカップ(W杯)で表彰台に上がれない試合が続き、精神的に追い込まれた。「ことごとく駄目だった。心がぼろぼろになっていた」。遠征で周囲からのサポートが少ないことに限界を感じ、オフに大きな決断を下す。自らチームを結成することにした。

一緒に行動していたトレーナーらに加え、新たにボード調整を担当するサービスマンを迎え入れた。「神は細部に宿る」などの英語のフレーズを引用し、名付けたチーム名は「GiitdLim(ジートリム)」。自ら企業を訪問し、スポンサー集めもこなした。父の浩二さん(50)は「シーズンを終えたらすぐに企業を回っていた。まさに奔走していた」と振り返る。

自分を中心にした環境を整えた後、23~24年シーズンのW杯は優勝2度。昨季はW杯で総合優勝し、世界選手権は金と銀のメダルを手にした。コーチなしで飛躍し、世界トップレベルへ上り詰めた。

小学生時代から目指してきた五輪の金メダル。今回は目標に届かなかったが、努力を重ねてきた日々には胸を張れる。試練を再び克服し、また成長につなげるだろう。

【時事通信社】 〔写真説明〕スノーボード・女子パラレル大回転の準々決勝で敗れ、浮かない表情を見せる三木つばき=8日、リビーニョ 〔写真説明〕スノーボード・女子パラレル大回転準々決勝の三木つばき=8日、リビーニョ

2026年02月09日 07時01分


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