
これ以上にない舞台が整った。フリースタイルスキー男子デュアルモーグル決勝。堀島は、最大のライバルであるキングズベリーと顔を合わせた。重圧がかかったのか第1エアの後にターンが乱れ、そのまま立て直せずに第2エアは跳べず。悲願の金メダルは遠のいた。
モーグルもデュアルモーグルも、基礎となるのはターン。ワールドカップ(W杯)通算100勝を誇るキングズベリーの前では見せることはできなかったが、メダル獲得の懸かった準決勝では荒れたコースにも対応。高い技術を発揮した。
五輪金メダリストで日本代表コーチも務めるヤンネ・ラハテラ氏の板を縦に走らせるカービングターンに憧れ、磨きをかけてきた。「10年以上の鍛錬の成果だと感じている」。代名詞でもあるエアのコーク1440(軸をずらして横に4回転)が注目されるが、その礎には世界屈指のターンがある。
昨夏、拠点とするノルウェーの室内練習場に初めてモーグルコースが用意された。それまではエアの練習が基本だったが、オフの期間もターン練習をしたいと堀島が依頼。施設側が快諾した。
同施設のキャスパー・ショーストランドさんは「五輪に向けて最高の準備をしてもらえるよう、私たちも協力できるのはうれしかった」。堀島もコースづくりを手伝い、2日間かけて完成。異国の地で競技と真摯(しんし)に向き合う姿勢が、周囲を動かした。
キングズベリーは今大会で五輪の舞台から退くと表明している。冬の祭典で堀島が勝つチャンスは最後だった。「どんな力でやっていけば金メダルに届くのだろうと、すごく想像力の湧く一日になった」。2大会連続の銅メダルを獲得した12日に続く表彰台。頂点への思いを募らせた。
【時事通信社】
〔写真説明〕表彰台に立つフリースタイルスキー男子デュアルモーグルで銀メダルを獲得した堀島行真(左)。中央は優勝したカナダのキングズベリー=15日、リビーニョ
〔写真説明〕フリースタイルスキー男子デュアルモーグル決勝、滑走する堀島行真=15日、リビーニョ
〔写真説明〕フリースタイルスキー男子デュアルモーグル決勝、堀島行真の滑走=15日、リビーニョ
〔写真説明〕フリースタイルスキー男子デュアルモーグル決勝、ゴールした堀島行真=15日、リビーニョ
〔写真説明〕フリースタイルスキー男子デュアルモーグル決勝、滑走する堀島行真(左)。右はカナダのキングズベリー=15日、リビーニョ
2026年02月15日 23時08分