収穫のパラリンピック=けがと闘い、駆け抜けた村岡桃佳〔パラリンピック〕



けがと疲労で体はぼろぼろ。アルペンスキー女子座位の村岡は「無理やりにでも体を動かす」との思いで最終種目の回転に臨んだ。今大会三つ目のメダルには届かなかったが、2本目で大幅にタイムを縮めるなど力を出し切り「無事に滑り切れて安心」とすがすがしい表情で言った。

2018年平昌大会で5個のメダルを取り、22年北京大会では3冠。重圧で「スキーが苦しい」と感じた時期もある。

困難に直面した1年間を経て気持ちに変化があった。昨年の春に右肘を脱臼。11月には左鎖骨を折って手術を受け、入院は約1カ月半に及んだ。リハビリに励むと同時に、本を20冊ほど読んで気持ちを紛らわせた。「雪上から離れた時間が長く、スキーをしたいと改めて感じた」

大会の約1カ月前に雪上練習を再開。何とか間に合わせた。気負わず臨み、大回転で3連覇を逃しても「楽しかった」。大舞台で初めての感情だった。通算メダル数は日本勢で冬季単独最多の11個に達した。「これまでで一番濃い4年間だった」。困難を乗り越え、エースはまた強くなった。

【時事通信社】 〔写真説明〕アルペンスキー女子回転座位、村岡桃佳の2回目の滑走=14日、コルティナダンペッツォ

2026年03月14日 23時23分


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