接戦で驚異の粘り強さ=大阪桐蔭、昨年の悔しさ乗り越え―高校野球



4点リードの九回2死。マウンドの川本はスピードの乗った速球で空振り三振を奪うと、高々と人さし指を突き上げた。大阪桐蔭が春夏通算10度目の優勝。ベンチから飛び出した選手たちが歓喜に沸いた。

粘り強く戦ってきた今大会を象徴するような決勝戦だった。同点ソロを浴びた直後の七回。単打を重ねて満塁とし、押し出し四球で勝ち越し。さらに1点を加え、なお2死二、三塁で主将の黒川が左翼へ2点適時打と畳み掛けた。「チームの勝利に貢献できた」と黒川。これで相手エースの杉本から先発全員安打とした。

準決勝まで3試合連続で1点差の接戦。相手に流れが傾きそうな局面になるたび、それを上回る驚異的な力を出した。選手が常に意識してきたことは、何があってもベンチの雰囲気を悪くしないこと。黒川は「同点にされても逆転されても、接戦なら自分たちのものだと(仲間に)伝えてきた」と振り返る。

昨年、春夏ともに甲子園出場を逃した。その悔しい思いを抱えた前チーム主将で投手の中野らが、チームを退いた後も積極的に打撃投手を買って出るなど、後輩たちの練習を支えてきた。4番の谷渕は「支えがあって今がある。その思いを背負ってやったら、自然とチームが一つになった」。

中野はこの日、夜行バスで応援に駆けつけた。黒川は「しっかりと結果で恩返しできたんじゃないかな」。先輩に輝かしい姿を見せ、胸を張った。

【時事通信社】 〔写真説明〕優勝し、応援席に駆け出す大阪桐蔭ナイン=31日、甲子園 〔写真説明〕7回表大阪桐蔭2死二、三塁、黒川が2点適時打を放つ=31日、甲子園

2026年03月31日 20時20分


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