
本物の試合の選手のプレーを、キャラクターが再現する。そんな新しいスポーツ中継の形態が生まれている。
トラッキングデータなどを基に、選手の動きをリアルタイムでキャラクター映像として変換する。米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)では、「トイ・ストーリー」の世界観を再現した中継が話題を集め、北米アイスホッケーリーグ(NHL)はキャラクター版の中継や番組放送が行われている。
今までにない観戦体験には、目新しさだけでなく可能性も秘める。日本でも日本野球機構(NPB)とソニー、ハローキティなどで知られるサンリオがコラボレーションした野球コンテンツが展開された。ソニーの担当者は「キャラクターを取り入れることで、これまでスポーツに触れてこなかった子どもたちにも興味を持ってもらえた」。子どものスポーツ離れが指摘される中で、次の世代のスポーツファンを獲得する入り口として期待されている。
スポーツ観戦の在り方は、スタジアムに足を運んだり、テレビの前に座ったりするだけのものではなくなっている。SNSや配信サービスの普及で接点は多様化し、さまざまな楽しみ方が生まれている。担当者は「親が試合を見る時間を、子どもと一緒に楽しめる時間にしたい。スポーツは生活に豊かさをもたらす大きなエンターテインメント」と話す。
担当者は「データの精度向上を続けながら、そのデータを使ってどのような表現ができるか挑戦している」と話す。キャラクターがさらに躍動すれば、スポーツを楽しむ裾野はさらに広がるだろう。
【時事通信社】
〔写真説明〕北米アイスホッケーリーグ(NHL)のキャラクター版放送のイメージ画像(ソニー提供)
2026年06月11日 07時09分