
サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会で、初の公式テクノロジーパートナーを務めるのが中国系IT大手のレノボだ。今大会は出場チームが48に増え、計16の都市で試合が行われる広域開催。これまで以上に、世界中が熱狂する舞台を最新技術が支える。
観戦体験を進化させるのが「レフェリービュー」だ。審判のカメラ映像を放送事業者向けに活用する。昨年のクラブW杯での試行を踏まえ、AI技術による映像安定化処理で画質の向上を図る。ピッチにいるような臨場感あふれる視点を楽しめる。
審判の意思決定を補う技術も導入。高度な生成AI技術などを用いた3Dデジタルアバターで、選手の体や動きをより正確に再現する。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による判定の視覚的な分かりやすさを高める。特にオフサイドのリプレイ時にアニメーションとして活用され、自宅やスタジアムで観戦するファンも、より高度な視覚的理解が得られる。
レノボはこれまで自動車F1のスポンサーを務めてきた。そこで培った経験はW杯でも大きく活用されており、担当者は「サッカーそのものに対する信頼の向上に貢献するとともに、W杯の成功を支え、長期的な社会的価値の創出を目指している」との参入理由を明かした。
その言葉を裏付けるように、全ての出場チームに国際サッカー連盟(FIFA)と共同開発した分析ツールを提供する取り組みがある。狙いは「公平性のある環境の提供」。初出場国と常連国では、積み重ねられた知見の差は段違い。それをAIで追い付き、逆転できる時代が来ている。さまざまな先進技術が選手やチーム、観客の体験の格差を埋め、平等かつ最適な未来へと私たちをいざなう。
【時事通信社】
〔写真説明〕ワールドカップ(W杯)で導入される3Dアバターの作成風景(レノボ提供)
〔写真説明〕ワールドカップ(W杯)で導入される3Dアバターを作成する様子(レノボ提供)
2026年06月14日 07時07分