
日本の決勝トーナメント1回戦の相手がブラジルに決まった。1993年にJリーグが開幕する前の日本サッカーリーグ(JSL)時代から縁深く、「師」と仰いできた王国。A代表では昨年10月の14戦目で初めて破った相手だ。W杯で2度目の顔合わせを前に、過去の主な対戦を振り返る。
日本サッカー史に刻まれる「マイアミの奇跡」は、今から30年前に起きた。西野朗監督が率い、前園真聖や中田英寿を擁した96年アトランタ五輪の1次リーグ。0―0で粘って迎えた後半27分、大きな縦パスに相手GKとDFが交錯する。これを伊東輝悦が押し込んで決勝点。世紀の番狂わせと言われた。
歴史的と言われた金星は、苦杯続きということの裏返しでもある。ブラジル出身の名手ジーコ氏が指揮した2006年ドイツ大会。1次リーグでぶつかり、玉田圭司が先制しながらロナウドの2ゴールなどで1―4の逆転負け。ここでも厚い壁にはね返された。
ここまでの対戦成績は1勝2分け11敗。ただ、今の日本には成功体験があり、かつてのように畏れる風潮も薄れた。親善試合ではなく、大舞台ではどうか。89年の初対戦から37年。遠かった背中にどこまで迫ったか、真価を示す時だ。
【時事通信社】
〔写真説明〕アトランタ五輪のブラジル戦で先制ゴールを決め、喜ぶ伊東輝悦(左から2人目)ら日本代表=1996年7月、米マイアミ
〔写真説明〕W杯ドイツ大会1次リーグのブラジル戦後、ピッチに倒れ込む中田英寿=2006年6月、ドイツ・ドルトムント
2026年06月27日 07時04分