
乗り始めた主砲ほど怖いものはない。阪神の佐藤が、2発で計4打点の大暴れ。本塁打も2年連続、5度目の20本に乗せた。「悪くない状態が続いている。どんどん打ちたい」。首位チームを引っ張る自覚をにじませる。
主導権は渡さないという気概が漂った。一回に森下がソロを放った直後に右翼席へ運び、序盤の流れを呼び寄せる。真骨頂は2―1の八回だ。1死一、二塁から外角高めのスライダーを芯で捉えると、バックスクリーンへ一直線。どちらに転ぶか分からない空気を一掃する3ランに「前の打席は好機で打ち取られていたのでやり返せた。援護できてよかった」と笑った。
打線の中心に座る姿が頼もしい。打率3割4分1厘と59打点で打撃2部門のリーグトップをひた走り、本塁打も23本の森下と競り合う。ずぬけた打力を支えるのは安定感。「対応できる幅が広がっている。それで余裕も生まれている」。かつて好不調の大きな波に悩まされた姿は、もうない。
夏場の9連戦初戦で快勝。「全部勝つつもりでやっていきたい」。その存在感と同じく、言葉にも重みがある。
【時事通信社】
〔写真説明〕佐藤輝明選手
2026年07月14日 22時14分